アトピー肌のニキビケア。スキンケアは必要最小限に!

アトピー肌のニキビケア。スキンケアは必要最小限に!イメージ左

物理的刺激が肌を痛めつける

アトピー性皮膚炎があり、かつ、ニキビもできてしまっている場合、注意すべきなのは、とにかく皮膚へ刺激を与えない事!です。

皮膚の一番表面の部分は、角質層という層でできています。

すこやかな角質層は、角質細胞と細胞間脂質が、規則正しくきれいに並んでいます。

しかし、皮膚のバランスが崩れていると、この角質層の構造もガタガタに。

指でいじったり、タオルでごしごしこすったりすると、ますます状態が悪化してしまいます。

潤いを補って保つスキンケアでニキビ対策。乾燥ケアはアトピーにも良い影響が

潤いを補って保つスキンケアでニキビ対策。乾燥ケアはアトピーにも良い影響が(左より画像)

角層細胞の中には、NMF(天然保湿因子)があり、NMF成分が水分を抱え込んで皮膚の潤いを保っています。

角層細胞と角層細胞の間には、セラミドなど細胞間脂質があり、ここでも潤いを保持しています。

角質層の表面には、皮脂などからなる皮脂膜がはられ、水分の蒸発を防いでいます。

潤いがあることと、潤いが蒸発しないよう保つことは、どちらも両方大切なことです。どちらかが欠けると、乾燥やターンオーバーの乱れを引き起こします。

水分には、蒸発する際にまわりの水分を一緒に奪っていく性質があります。そのため、蒸発を防ぐ皮脂膜のような保護膜をつくることは、皮膚の乾燥をより悪化させないためにも、不可欠です。

化粧品選びの際には、角質層に潤いを与え、蒸発もしっかりと防ぐような効果のあるものを選ぶと、ニキビケアに結果が出しやすいです。

「乾燥」がニキビの原因
こちら ビタミンE・ヒアルロン酸など配合

アトピー肌のニキビ。スキンケアは一度で終わらせる!

アトピー肌のニキビ。スキンケアは一度で終わらせる!(右より画像)

アトピー肌のニキビケアに、化粧水などの基礎化粧品を使う場合、複数の機能があるオールインワンタイプがおすすめです。

ニキビケアには、肌に潤いを与える補水と、潤いを維持する保水・保湿の、ふたつが大切です。

でも、化粧水で補水して乳液で保湿する、というように、複数のアイテムを使うと、そのたびに指で塗らなければなりません。ただでさえ弱っている角質層に、指での摩擦の刺激を何回も与えると、余計に弱ってしまうのです。

ニキビケアには、潤いも補えて、補った潤いが蒸発しないよう守ることもできて、ニキビの悪化を防ぐ抗炎症作用もある。

そんな、多機能な化粧品を、1本だけ厳選して使うのが良いのです。

敏感なアトピー肌のニキビ対策。低刺激スキンケアアイテムを選ぶには

専門家のアドバイスをもらおう

アトピーの薬を服用していたり塗布している場合、化粧品を使う際には、ちょっと注意が必要です。

薬と化粧品の、それぞれの成分が影響を与えあい、思わぬ影響が出てしまう場合があるからです。

お医者さんや薬剤師さんなどに相談すると、アドバイスがもらえます。

無添加かをチェック

アルコールには揮発性という蒸発しやすい性質があるので、蒸発の際に皮膚の水分を奪ってしまいます。

さっぱりとしたさわやかな使い心地になるので、アルコールにも利点はあるのですが、デリケートなアトピー肌には、ちょっと刺激が強いのです。

敏感肌用で低刺激につくられたニキビケア用の化粧品なら、アルコール(エタノール)などの成分が無添加です。

アトピー性皮膚炎が起こっている場合、肌が本来持っているバリア機能が弱くなってしまっていると考えられます。肌の一番外側にある角質層は、皮脂膜によって肌を乾燥から守り、角質細胞・NMF・角質細胞間脂質が外部からの異物の侵入を防いだり、保水と保湿をして肌の潤いを保っています。

ニキビというと顔にできるもの、というイメージがあるかもしれませんが、体にできてしまって悩んでいる方も多いです。ニキビの原因は、毛穴に皮脂が詰まること。その皮脂が表面に凸凹をつくってしまう状態がニキビであり、ニキビが悪化すると酸化したり炎症を起こしたりします。赤ニキビと呼ばれる、赤くぽつっと吹き出物のようになってしまったニキビは、毛穴内部で炎症を起こしてしまっている状態で、時には痛みを伴う為、けっこう辛いです。

体のニキビの場合、顔と違って衣服を着ますので、布と擦れて刺激になってしまう事があります。できてしまったニキビには、とにかく刺激を与えない・指で触ると潰してしまうので触らない、ということが言われています。体の場合は、どうしても服でこすれてしまうので難しいです。顔の場合は、気になってつい無意識のうちにニキビ部分を触ったりいじったりしてしまいがちですが、体の場合は衣服による刺激、部位によっては座ったりもたれかかったりすることで力がかかってしまう、などがあります。

顔であろうと体であろうと、ニキビケアに大切なのは、保湿と保水です。肌のトラブルには、乾燥を防ぐことが一番大切です。

スキンケアは、化粧水などによる保水(潤いを与え補給する)と、乳液・クリーム・保湿液などによる保湿(水分の蒸発を防ぎ潤いを保つ)の2ステップで行います。皮膚が乾燥しがちでカサついている場合は特に、2ステップの両方をきちんと行う必要があります。

保水だけだと保湿ができず、せっかく補った水分が蒸発してしまいます。それどころか、化粧水の水分が蒸発する際、一緒に、肌にもともとあった水分まで奪ってしまい、ますます乾燥してしまう事も。

保湿だけだと、表面は乳液等で潤っているように見えても、内部は乾燥してしまっていてダメージが蓄積されていく…という場合があります。

保水と保湿の両方をしてあげることが大事なのですが、なかなか面倒です。そこで、保水効果と保湿効果の両面の機能をもつ、オールインワンタイプのスキンケア化粧品が選択肢に入ってきます。

化粧水と乳液をそれぞれ用意するとなると、2回塗り重ねる必要があり、その分時間も手間もかかります。オールインワンタイプだと1回で済み、所要時間が減るため、毎日の習慣にしやすく続けやすいという利点があります。皮膚の新陳代謝は約28日間かかるため、ケアにはじっくりと腰を据えて気長に取り組まなければなりません。あまりに手間がかかるケア方法だと途中で挫折し、やめてしまう危険があります。そうなると、それまで頑張ってきたケアも台無しに。日々の習慣として取り組みやすくする工夫を加えることで、継続してケアしやすくなります。

ニキビとは、毛穴に汚れや皮脂が詰まってしまった状態の事を指し、尋常性ざ瘡という病気です。進行が進むと炎症を起こして痛みを伴ったり、膿んでしまったりします。毛穴の汚れをきちんと洗うことも大事なのですが、洗い過ぎるとかえって皮膚に負担となり、毛穴が開いてしまったり、必要最低限分の皮脂もとってしまったり、ということになり、ニキビができたり悪化したりしてしまいます。

皮膚はとても薄く、とくに皮膚表面の表皮は0.2mmの厚さしかないと言われています。表皮のなかでも一番外側で皮膚を守っている、角質層と呼ばれる部分は、0.02mmしかありません。これはラップ一枚分と言われています。

この薄くデリケートな皮膚に、潤いを与え保湿するには、化粧品(化粧水や乳液など)を付け過ぎては、かえって肌本来のバランスを崩してしまう場合があります。一度につける量を多くしても、角質層は多量の潤い・成分を取り込む事が出来ず、ダメージになりかねないのです。一度に沢山塗るのではなく、数回に分けて少量ずつ塗っていくことで、肌への負担を減らしつつ保水・保湿を行う事が出来ます。

体のスキンケアの場合、夜、入浴後のケアだけでなく、朝起きたときにもケアすると良いのです。

化粧品には、化粧水のようなさらっとした水のようなタイプ、乳液のような少しとろみがあるタイプ、クリームのようなとろっとしたタイプなど、使い心地・塗り心地に様々なタイプがあります。伸びの良いジェルタイプだと、塗りやすく、朝などの忙しい時間帯でもサッと塗って完了できるため、ケアを継続しやすいです。それが結果として、効果を実感しやすくなることにつながります。塗った後ベタつかないものならば、朝パッと塗り、すぐ着替えて出かける事ができ、便利です。

敏感肌でも使えるのですが、アトピーがある方は使う前にお医者さんと相談して指示を仰いでください。全成分表示されていますので、一覧を見せるとアドバイスを貰えると思います。

Copyright © 体にできるニキビ・アトピーのスキンケア・ボディケア All Rights Reserved.